【ODRピックアップ】20160519 プレゼンの神髄
言葉足らずのように聴こえるのに、しっかりと成果を出す後輩A君がいました。
営業に同行すると、どうも口数も少なく、アピールも控え目で、お客様が心配してしまうくらいなのに、最終的には営業成績を残してくれるのです。不思議でした。
反対に、流暢に会社や製品、サービスの説明をこなすのに、成績を残せない先輩Bさんがいました。お客様の会話を引き出し、お客さんの話を引き出し、ほれぼれするような口上なのに、結果=営業成績に繋がらない。
後輩Aくんは、経験や知識が広くないので、自分の担当する製品サービスに対する予習とポイントをまとめたメモを手帳にまとめ、お客様との会話に応じつつ、メモに戻ってくる。話題を常に自分の分野に戻すのです。だから最後は、自分の担当製品の話に戻ってくる。
反対に、先輩Bさんは、経験と知識をベースに予習なしで、即興対応。お話が盛り上がると、製品サービスのポイントそっちのけで、最近の流行のバズワードに引っ張られてしまい、次回までにその調査や関連情報集めに奔走し、結果として、自分の成績に関係のない製品の案件に変わってしまうのです。会社としては、結果オーライで、最新の案件を発掘するという貢献をしているのですが、自分の営業成績に繋がらずという結果になってしまうのです。
孫さんの英語力の話をしていますが、実は、神髄は後輩B君と同じ。
- いいたいことをメモにまとめて、それを伝える。
- 話が拡散しても最終的に話題を自分の伝えたいポイントにまとめる。
- 話のウマさ(英語の流暢さ)ではなく、伝えることを抑えているか。
プレゼンも似ています。
パワポがあるかどうかだけではなく、伝えたいところに話を戻せているかどうか。
スバラしいプレゼンのあとに、伝えたいポイントへ、話題を回帰させられるようにしているかどうか。
そのような準備をしていることが大事。
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いろいろ教えていただいた先輩と、社内イベントの会場作りをしていたとき、
「万代さんは(イベントに関して)何をしているときが一番楽しいですか?」
と聞かれました。
「そうですね。。。イベントが終わって参加者のアンケートを見ている時でしょうか」
と答え。
「なるほどね。成果を見る時ですね。私は怖くてみられません」
と、自重気味に。
「では、楽しいときは?」
と逆質問。すると。
「こうやって、椅子を並べているときです。」
「どういう意味ですか?」
「どの椅子の位置からも一番よく見えるように椅子を調整している時が一番楽しい。考えて、試行錯誤して、妥協してあきらめて、。。これが一番楽しいね。答えはないけど。」
と、嬉しそうに語りました。
神髄は準備にあり。