【ODRピックアップ】 20151203 フィリピン番外編
1.日本大使館
空き時間に大使館に伺ってご挨拶。セキュリティは流石に厳しく、入り口でのセンサーチェックはもちろん、携帯などは持ち込み禁止、入り口のロッカーに預けるので、写真はなし。パスポートも預けて番号のカードをもらってはいります。壁には、葛飾北斎の版画のミニチュアが並び、日本情緒。フィリピンの経済事情、日本との関係など四方山話と電子商取引などの話を伺いました。
2.雇用がないと国外へでるしかない
ところでフィリピンのGDPの約7割は消費で、その消費を支えるのが、1000万人とも言われる海外への出稼ぎ労働から送金されるお金です。
この統計と分析によれば、銀行口座を経由した総金額は218億ドルで、持ち帰ったりする額がその倍あるといわれているため、合計すると国家予算に匹敵するお金が海外で稼がれていることになります。
※日本の地方でも、雇用がなければ市外、県外へ出て行くことになります。日本では、まだ、県外(都市部)に出れば仕事があるので、海外出稼ぎにはなりませんが、雇用を作り続けなければいずれそうなる可能性もあります。「経済成長しなくていいじゃないか」というような論調は、意図していなくても、「自分たちだけよければいい」ということになってしまいます。
3.ゴミの集め方
フィリピン空港の清掃員はごみ箱からゴミをトングで拾って、自分のカゴに移し替えていました。ゴミが少ないからなのか、袋の節約なのか。
4.公共施設の整備
トイレの入り口にはおしゃれな木彫りのマーク。女性用も同じように漏れそうポーズでした。でも、中にある男性用便器は、1つが使用禁止。1つはつまっていて、もう一つも詰まりそう。こういう部分に手が回らないのが、経済差の結果だと思うのです。
5.道路の物売り、子供の花売り
渋滞が凄いのですが、とまっていると、⒋車線道路の真ん中にも目の悪い人を連れてカップを持った人がドアを叩きます。ジプニーやバスには、物売りが乗りこんできます。夜のショッピングモールには、小さい子供の花売りが歩いています。どうしようかと迷うばかりです。
フィリピン政府関係者との会合で相手方の政務次官の第一声は、私を指差して「あなた以外は若いけど、あなたは何歳?」で、こちらの発表者を「ヤングボーイ」といい、「独身か?」と聞いて独身ならあの子はどうだ?と部下を紹介、さらにこちらの政府の人(女性)にも「独身か?」と聞くという、もはやセクハラとはいわなくてもいいや状態。
所変われば。
それとも、敏感になりすぎなのでしょうかね。