【ODRピックアップ】20150320 シャネルがサゲル
米国に出張するときには、COACHのバッグや財布やベルトなど、色違い、サイズ違いで沢山買い物を頼まれます。現地のショップで面倒くさいので型番リストを見せて品物を揃えてもらったこともありました。英国へいくと、最近だとCath Kidston。これまたショップで型番リストを見せて対応してもらいました。帰りはトランクがそうした荷物で一杯になっていました。最近、中国からの爆買ツアーが話題になっていましたが、私はいつか来た道だなぁと思いながら”優しいまなざし”を向けていましたw
こういう買い物を頼まれる理由は、課税および輸入コストおよび国内代理店の利益のために日本で購入すると結構な価格差があるためです。例えば、私のもっていたCOACHのブリーフケースは、日本で買うと13万円でしたが、WashingtonDCの店では8万円相当。それだけを買いにいくわけには行かない程度の差額ですが、ついでにいって買ってくるのなら魅力的な意味のある価格差です。いろいろ頼まれて沢山買うなら結構な差額になります。
これと同じことが最近の”元気な爆買中国”でも。
シャネルのクラシックバッグ「11.12」
中国で3万8200元(約74万円)
パリで3550ユーロ(約45万7000円)
タオバオで3万1000元(約60万円)
現地へ飛んで買えば、中国の小売より28万安く、タオバオと比較しても、15万近く安い。前述の私と同じで色々買ってくれば飛んでも無駄でないと考えるのは自明。
しかし、これで困るのは中国の正規販売店。(ほぼ存在していると推測される)コピー品と合わせて併行輸入品の存在で売れ行きが芳しくない。
そこでシャネルは、なんと、当該製品の販売価格を”中国のみ”値下げ、欧州で値上げすると発表。
そんなこと、やるんだ!!!???
”調整後”の新価格は、
シャネルのクラシックバッグ「11.12」新価格
欧州 4260ユーロ(54.8万円)
中国 3万元前後(58万円)
※香港、韓国、ベトナム、ロシアでも値下げ。
米国 4900ドル(59万円)
これで価格差は殆どなくなり、わざわざ欧州や米国に飛んで購入する必要もなくなる?
因に日本だと63万円程度なので、日本から欧州に買いにいくのも微妙なところ。中国にいくケースが増えるのかもしれませんが、ニセモノを掴まされてしまう予感もします。
ご用心。